カオスが極まった(※出産記録です)

それは、予定日を4日過ぎた、明朝。

4時50分くらい、お腹の痛みで起きる。私はベッドの中で、痛みと睨めっこしていた。

4日前の予定日の検診で、「今日予定日だから刺激しておくね」と、先生に刺激され子宮口1センチ開く。

そしてその3日後の検診で、また刺激しておくね〜!と刺激され、ここで3センチ開く。もう、3センチだからいつ陣痛きてもおかしくないよ。と言われていた。

いつ陣痛きてもおかしくないと言われてる緊張もあり、そんな深くは寝ていなかった。長く続く痛みではない。また5時頃同じ痛みが来た。その間隔10分。

なんとなく、、これは?と思い、陣痛アプリ作動。まだ分からないので、ここでパパを起こさない様にした。そして10分間隔くらいで、また痛みがきた。少しう〜って声が自然に出ちゃうくらいの痛み。今考えれば出産の時の痛みが100だとしたら、この時は5くらいか。
5:30くらいになり、5.6回同じ痛みが続いたから、10日前に出産した友人ににも相談したら、早めの行動がいい!というので、ついにパパを起こして産婦人科に電話。そしたら準備して来てね!とのこと!(5歳の息子は、念のため私の実家にお泊まりをお願いした。慌ててドタバタしないで、お泊まりさせて正解だった)

移動中の、車の中でも、10分?8分?間隔で痛みがくるけど、痛みが来てない時間、パパと喋れていた。長男の時はすでに車で声を出せない状態になっていた気がする。痛くない時間の時も、すでにぐったり喋る余裕はなかった。でも今回は周りの景色も比較的見れた。
産婦人科についたら、5.6センチに開いていた。良かった、やっぱりこれは陣痛だった、嘘じゃなかった、、!無駄足じゃなかった。

一度分娩台にのり、診察。服も着替えて、痛みが来ると分娩台でうなる、でもこの時の痛みは、まだまだ10くらいだったのか。

産院に着いたのが6時くらいだったかな。この時の助産師さんが、今からだったら10時くらいかなぁ、それよりも早く産まれる可能性もあるかな。と、言うので、痛くても産まれやすい動きをして、長男が楽しみにしている幼稚園のイベント開始までに産んで、パパを家に帰す目標でいた。


陣痛を促すために、入院するお部屋を案内された、そこまで歩いてみよう、お部屋でうんちが出そうな気持ちになるまで頑張ってと。
部屋で痛みが来るとパパに、ずっと腰をさすってもらえた。さすってもらうと、痛みが10だったのが7くらいになり、あとは1人じゃないっていう精神面の支えになった。精神的な支えが心強かった。
2.3分間隔になったから分娩室に戻った。子宮口、まだ6.7センチ、、え、痛み増したのにまだ全開じゃないの、、あんなに痛みと戦ったのにと、ガックリした、、、
そして分娩台の上に寝ると陣痛の間隔が空いてしまった、、(2.3分だった間隔が9分間隔、、)

マジか、あんなに耐えたのに、、また最初から?泣きたくなる
イベントまでの時間が迫る。焦る、痛い、、

痛い中、また部屋に行こうかとなったから、その場で立ち上がったら一気にまた陣痛の間隔がせばまった。この時の痛みは20くらいかな。結局寝ると陣痛が遠のいちゃうことが続き、先生が促進剤を提案してきた。
私は半端ない痛みになることを予想して嫌だったけど、もういつ陣痛がちゃんとくるかわからないこの状態もキツかった。きっと促進剤の効果は私に効きやすい気がするのもなんとなく感じていた。もう促進剤をお願いした。

促進剤の効きは、きっかけになったと思う。一気に陣痛の波が押し寄せる。

いきなり今までの比にならない強い痛みが襲ってきた。本当に急に。今までの痛みと比べものにならない。20の痛みから80まで上がった感じ。

変な例えになるけど、最初がトカゲ、イグアナ、、促進剤の後はゴジラ。


5年前に産んだ病院では声を出さないでと言われたけど、出しまくり。横向きの私は、ベッドの手すりを壊す勢いで握った。汗がやばい。パパに、もう少しこっちとか優しく言えないほど、余裕がなかった。部屋が暗く見えた。暑過ぎて、汗がどんどん出てくる。

他の助産師さんが小さな扇風機を顔に当ててくれた。助かった。私はそのハンディ扇風機と手すりを握りしめた。

いきまないでと、言われてもいきんでしまう。

あああああああー痛い痛い!!!

響き渡る声で叫んだ。

後ろ側に立つパパにうんち爆弾をあびせる勢いで、おしりが爆発しそうだった。もう痔もやばいだろう。私のお尻、妊娠後期にカーネーションみたいになっちゃったけど、赤ちゃん出て来た頃には、ひまわりになってるかもしれない。でも無事産まなきゃ、それより死ぬ、もうだめ、この痛みいつ終わるの?色んな思いが一気にくる。痛すぎて痛すぎて心が折れかけた。

何度も襲いくるゴジラ、85.90と痛みが加速する。

私は扇風機を持ちながらTMレボリューションのごとく風を浴びながら痛いーーーああああと叫ぶ。

もう正直意識してやってない。本能のレベルで叫んでいる。

助産師さんが、パパに前に来て、足を担いでとお願いし、パパが私の片足を持ち上げてるらしい。意識朦朧でわからず。

あと何回だよ、とか最後だよとか言ってくれたのかもしれないけど、自分の声がうるさくてかもう聞こえなかった。だからあと何回で終わるのかが分からなくて辛かった。パパが卵膜を見てるらしい。そこまできたか、、

いつ破水したのかも、どうなったかもわからないけど、助産師さんが頭触れるよ、、と教えてくれて、手で触れた。柔らかい感触と、髪の毛を触れた気がした。
腰が砕け、骨盤が砕け、息が無意識にとまっちゃう、しなきゃと分かってるけど、
もう痛みは100の時、張り詰めたお股が痛過ぎた、、だけど確かに何かが通ってるからこその痛み。


助産師さん「足の力抜いて、、!もう頭出てるよ!」

一瞬抜いたりできたかな。

その時、他の助産師さんがこの手をはなそっかと、私の握りしめたベットの手すりの左手を離した。痛すぎて、私の手は何かを強く握りしめたすぎて、震えながら何か握らせてと、フラフラパパの方に手を伸ばした。

その時、お母さん!!下見てごらん!赤ちゃん出てくるよ!

目もほとんど開いてない私だけど、下を見た。

頭出た!腕も出た!もういいよ!!!

!!!ヌルん!!!

グレーブルーの赤ちゃんが出て来た。

うそ、、出た、出て来た、、

産声は??一瞬泣いてない時間があってドキドキ、声を上げた

泣いてる、、

良かった、、ああ良かった
涙が滲んだ

パパはあぁ〜産まれた〜あぁ
と声を出して涙が頬を伝っていた

パパも手の指紋なくなっただろう、
腕も痛かっただろう
本当に支えてくれてありがとう

パパはへその緒を切らせてもらった!
いいなぁw

カンガルーケア。赤ちゃんが私の胸にきた。
本当に良かった。無事で良かった。
産まれてきてくれてありがとう。

腰の痛みと後陣痛が少し経ったら襲いかかってきた。普通に座れない。でも、無事に産まれた事が、腰骨を支えてくれてる。
夫婦で共有できた出産体験。

結局幼稚園イベントには行かせてあげられなかったけど、すごい一日だった。(息子はジジババと参加)
とにかくありがとう。

あの、促進剤を投与した直後の朦朧とした中で、

着地はもうどうでもいい、、と

聞こえて来た私。どうなってもいいから赤ちゃんよ出て来てと思えた私。イメトレの甲斐があったな。と自画自賛w

そしてこの出産の1日を振り返ると

本当に『ドラマチックだ』と心から言える。パパの涙を見て、カオスが極まったと思った。

産院の先生、助産師さん、

支えてくれた家族、友人

パパと長男、本当にありがとう!

無事、出産を終えました。

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